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The IDGs B❒Xワークショップ 東京初開催!

さきほどChatGPTとGeminiに「最近のSDGsへの評価ってどうよ?」を聞いてみました。
ここ1年間の日本語SNS投稿500件を分析してもらうと、「ブームは終わり」とか「バッジだけの人は胡散臭い」とかいうネガティブな意見がある一方で、若い世代のイベントが活発だったり、より身近で実践的活動が定着してきていたり、高い認知度とともにまだまだポジティブに捉えられているようです(ちなみにChatGPTによるとポジティブ評価55% 対 ネガティブ評価45%くらい、Geminiによると3:1とのこと)。

まとめると、

  • 熱狂期から取捨選択期へ:表層的なバッジ文化への冷笑が広がる一方、現場に根差したテーマ(物流・食品ロス・地域循環)では 実務重視のポジティブ議論が増加している
  • 若年層と企業現場が鍵:Z 世代の就活指標・中小企業の実装ノウハウなど、「使える SDGs」へ再定義する動きがポジティブ側を支えている
    だそうです。

「世界のトランスフォーメーションの起点は個人個人の意識と行動の変容」といわれれば「確かにそうだけど…」「でもどうやって私や私たちは変容するの?」って思いがよぎりますよね?
VUCAの時代の「大きく複雑な世界」を目の前にして、私たちは「ちっぽけで無力な自分」とのギャップを感じてしまうのも無理ありません。
この感覚が足かせになって私たちの意識と行動の変容が進まないのだとしたら、そこにアプローチするワークショップは創れないだろうか? という発想からこの「The IDGs B❒X」は生まれました。箱形のユニークなツールに字や絵を書いたり被ったりしながら、世界の持続可能性と自身の内面の成長のつながりを体感してみませんか?

5月25日(日)東京初開催です。

ワークショップ詳細とお申し込みはこちらから
https://learning-cafe-thebox.peatix.com/

The B❒Xワークショップは、参加者が自身の内省を深めながら個人や組織のパーパスと向き合い創造性を発揮できるようになることを目的とした体験型プログラムです。リーダーシップやチームビルディング、組織と個人のトランスフォーメーションといったテーマを体感と共に体験できるツールです。
https://box.innogreat.com/

「ファシリテーションから学ぶ、部下を巻き込むリーダーシップ」講座内容をPodcast風に紹介

みなさん、GoogleのAI「NotebookLM」というサービスをご存知ですか?
これを使って私が普段実施している研修「ファシリテーションから学ぶ、部下を巻き込むリーダーシップ」のテキストを読み込ませると、なんとほんの5分ちょっとでPodcast風の紹介音声を作ってくれるのです。
(氷山モデルを「こおりざんモデル」と読み違えているのはご愛敬😅)
今回はAdobe Premiere Proを使ってその音声に字幕をつけてみましたのでご紹介します。

<以下、NotebookLMによるこの研修テキストの要約>

提供されたテキストは、ファシリテーションの理論と手法を通じて、部下の意欲を引き出しチームの成果に繋げるリーダーシップを養うことに焦点を当てています。テキストでは、リーダーシップを能力と捉え、ファシリテーションの基本的な考え方実践的なスキルが紹介されています。具体的には、メタ認知による観察力向上、論理的なコミュニケーション能力フレームワークの活用などが挙げられています。また、会議やワークショップの準備・運営方法オンライン会議における留意点についても詳細に解説されており、効果的なチーム協働を促進するための多角的なアプローチが示されています。

ファシリテーション力をアップするための「メタ認知4つのカメラ」

私が日頃ファシリテーション研修などで触れている「メタ認知の4つのカメラ」についてお伝えします。

ファシリテーターは、ワークショップや会議の場などで様々なレベルのメタ認知を切り替えながら状況を認知し、様々な言動を選択・判断して場に関わります。

それはまるで、テレビ番組制作時の調整室でディレクターさんとスイッチャーさんがたくさんのカメラから入ってくる情報を交通整理して一つの番組を作っているような感じです。

メタ認知4つのカメラ
  • 1カメではコンテンツそのものの内容に耳を傾け話しの内容を理解しようとします。
  • 2カメでは話し手や聞き手そして自分の内面的な感情や価値観、そして関係性についてメタ認知します。
  • 3カメでは、その日1日のワークショップや会議の流れから今の状況言語化して把握します。また、1カメで観察したコンテンツをフレームワークなどを使って整理できないか探るなどの思考を巡らせます。
  • 4カメでは、今、ここで起こっていることは、全体から見てどのような意味があるのか、このグループはどのような方向性に進んでいこうとしているのか、などの視点で全体を俯瞰します。

私はファシリテーターとして場に関わるとき、できるだけ2カメと3カメの認知をするように心がけています。そして時折、「今の状況は中長期的なスパンで考えたときどのような意味があるのだろうか?どのような選択をしたら全体としてよりよい結果が得られるだろうか?」を4カメの観点から自問します。

メタ認知4つのカメラを漫画に例えるとわかりやすいかもしれません。

  • 1カメは、実際話されていることや起こっている事実を観察し判断します。
  • 2カメは、参加者の内心の声や感情、考えていること、持っている価値観などを観察して自分の言動を判断します。
  • 3カメは漫画1巻分のストーリーを考えながら今起こっていることを観察し、どのように展開させるか考えている感じです。
  • 4カメは、全体のストーリー展開の中から今日の内容を検証している感じです。

※忘れていけないのは、1カメで見聞きした事実以外「自分がメタ認知することが100%正しいことはありえない」ということです。2〜4カメは、あくまでもファシリテーターの経験や考え方を反映した主観であることを常に意識する必要があります。

道のりマップ

私がご提供している講座やワークショップでご紹介して毎回ご好評をいただいているオリジナルフレームワーク「課題解決と目的達成のための 道のりマップ」。いつもPreziファイル(グインぐいーんってズームするあれです)のURL公開のご要望をいただいていたので、オープンにシェアさせていただくことにしました。
日頃の業務やプロジェクトの意義、新規事業の企画などを考えるときのフレームワークとしてご活用いただければと思います。

道のりマップとメタ認知4つのカメラの併用は最強ですよ。

◎ビュンビュンズームインアウトするPreziリンクはこちら↓
https://prezi.com/view/CIp9WjDV59kgG0BbT5ds/

道のりマップ

組織やコミュニティなどでは、よくなんのためにこれをやっているのかが共有できなかったり、お互いの思いや議論がかみ合わなかったりすると思います。道のりマップは、日頃の仕事やプロジェクトにおいてよく使われる「目的」「目標」「計画」「取り組み」「問題」「課題」などのことばを、山登りに例えてわかりやすく視覚的に理解できるように編み出したフレームワークです。

<フレームワークとは…>
引き出しの中の仕切り板のようなもの。長物が多いときに使う仕切り板と小間物が多いときに使う仕切り板が違うように、ものごとを整理して考えるときには様々なフレームワークを使い分けられるようにする。
「課題解決と目的達成のための道のりマップ」はそんなフレームワークのひとつ。

<山の頂上付近では…>
目的:その山に登ったときに目の前に広がる景色
目標:その景色を見るために標高何メートルに到達する必要があるのかの数値
理念:山の頂上よりもっと先に見える地平線や太陽

<その山に登るにあたり…>
行動指針:登るときに大切にする考え方(急な山道を一気に登るのか、なだらかな山道をみんなでワイワイ楽しく登るのかなど)

<山の麓には…>
事実:これまで起こっていること(できれば数値で表現できること)
問題:ある価値観に基づいてその事実をネガティブに捉えるもの(問題意識)
課題:その問題を解決ために設定するもの

<登るための必要なのは…>
資源:ヒト・モノ・カネ・技術・知識・情報・チームワーク(登山でいえばシェルパや登山隊、登山具、経費、山登りの技術、気象の知識、刻々と変わる気象情報)

<山の中腹には…>
取り組み:目的達成や課題解決のために実行すること
計画:目的達成や課題解決のために取り組むことの段取り

<高い峰、低い峰…>
短期目標・中期目標:それぞれの計画を実施するにあたって取り組む規模や期間(年次計画には年次目標が中期計画には中期目標が対応する)

<山登りの全体像を理解できると…>
岐路に立たされたときにどちらの道を進んでいいのか、判断の精度が上がるようになる。もしくは、登る人自身のやる気・モチベーションが変わる。

<山の頂上と麓は…>
何のために取り組むのか、なぜ取り組まなければならないのかのWhyを表す。

<山の中腹は…>
いつ、誰が、何に、どのように、いくらで取り組むのかのWhen, Who, What, How, How muchを表す。

「道のりマップ」は、明確な山頂を到達地点として設定し、現状とのギャップを埋めるための計画を練って前進するいわば「山登り型思考」といえます。
VUCAの時代といわれ未来が予測不能な現代においては、さらに新しい思考方法が求められています。
例えば複雑性を理解するための”システム思考”といった新たな思考法や、”バックキャスティング”などの、望ましい未来を描いた上で刻々と変化する状況をいち早く察知して情勢判断し、臨機応変に未来に向かうための思考法があります。

これらはいわば「波乗り型思考」といえますが、従来の山登り型思考を基本素養として使いこなせた上で、さらに波乗り型思考で様々に起こる難局を乗り切れるように試行錯誤できることが現代の社会人に求められるスキルだといえるでしょう。

バックキャスティングバージョンの道のりマップはこちら。
頂上はあることはわかっているけど、暗雲垂れ込めてどの山道を登ったらたどり着くかわからなくて不安なのがフォアキャスティングに慣れ親しんだ人たち。
いっそのことヘリを使って雲を迂回して登っちゃえ!と発想するのがイノベーターたち。

ファシリテーション道場お申し込み2期生受付開始

ラティーノまたの名をTB平井の「オンラインファシリテーション道場」
臨機応変、当意即妙に創造の場をつくれるようになろう!

のお申し込み受付を開始しましたhttps://facilitation.jp/?page_id=1997
こちらのリンクから!

SDGs×観光産業人材育成プログラム終了

内閣府主催「SDGs×観光産業 持続可能な沖縄光業界の人材育成プログラム」が全13回の日程を終了しました。コロナ禍により集合型研修ができたのは2回だけでしたが、それでも沖縄県における観光業界のみなさんの意識・行動変容と相互のコラボレーション(業種を超えたor同業種内での)が生まれ、実りある研修となりました。昨年度の受講者の方々も交え、最終日のプレゼンでは質の高い発表がたくさんありました。

ところで、20年以上前から研修やワークショップのプログラム設計をすべてマインドマップを使って準備している私は、今回全ての回にファシリテーター・学びの伴走者として参加させていただいています。計13回ともなると、マインドマップが縦長になりすぎてしまいます。Miroへの乗り換えも検討しましたがローカルでいじれた方がまだまだ使い勝手がよいんですよね…。

DX推進⼈材育成プログラム無事終了

昨年9月より全16回のプログラムが無事終了。私は全回ともファシリテーターとして学びの伴奏者を務めました。
今年はトッキーこと常盤木龍治さんがいつもより多めに魂込めて回したので、受講者にとってもかなりハードな研修だったはず。その成果もあって満足度調査99%が「とても満足」「満足」という驚異的なアンケート結果が出ました。半端でない受講者の意識変容・行動変容がもたらすこれからの成果が楽しみです。兼村さんや他の講師陣の皆さまもお疲れ様でした。

オンライン会議・研修には“ITを知るファシリテーター”と“ファシリテーションを知るIT技術者”が必要です

オンライン会議や研修を成功させるためには、大きくわけて2つの力が必要です。

  1. オンラインならではコミュニケーションの制限を補うファシリテーション力
  2. オンライン会議・研修特有のテクニカルな問題を解決する技術力

1人の人が同時に2つの力を発揮すれば問題ありませんが難易度が高いです。現実的には2人以上でコラボして会議や研修をサポートするのが望ましいです。
(もうひとりGoogleDocsなどを駆使できるノートテイカーがいるとさらに効果的です。)

“ファシリテーションを知るIT技術者”は、リアルの会議でいうならば、参加者が電車に乗って会場まで到着し、建物の中の会議室に入室できて、安定的にコミュニケーションがとれる状態をサポートする役割です。

“ITを知るファシリテーター”は、その上で、会議や研修の成果をより高めるために進行を司ったり、質問を投げたり、方向性を整理して合意を図ったりする役割です。

プロジェクトの遂行にあたって前提条件と制約条件を切り分ける

あるプロジェクトを一つのチームで実行するとき、何が前提条件で何が制約条件下を切り分けた上で、ありたい将来像と現状、そして取り組み(解決策)を整理するとチーム内の認識共有が進みます。

例えば、以下の例だと、↑のフレームワークに沿って大きな模造紙に「知りたいこと:ブルーの付箋紙」「やりたいこと:黄色の付箋紙」を皆で貼り出すことで、チームメンバー間の認識を共有することができました。

コンテンツはコンテクストの中で活きる

ワークショップの場では時々、突拍子もないタイミングで突拍子もない意見がでてきます。

でも実は、そういう意見こそが全体の中では価値あることが多いのです。ただ単に、流れるコンテクストの中でタイミングがあわなかっただけだということです。

しばらく時間をおき、その場の全体のコンテクストが流れ行く中で別のタイミングであればその意見が輝きを放つこともあります。

そんなことを信じられれば、ファシリテーターは一つ一つの意見を敬意とともに扱うことができるようになると思います。