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英語を自由に操れるようになるために必要な能力とは?

「英語が苦手だけど何とかしたい!」という友人のFacebook投稿を読んで、ふと、母語以外の言語を自由に操れるようになるために必要な能力ってどう分類できるんだろうか?って考えてみました。
こうやって分析してみると、自身の弱点が何なのか分析して効果的に対策を打つことができるようになるのではなかろうか、なんて思いました。

「動機」「やる気」「反復」が大切なのは間違いないのですが、こういうひと言で片付けちゃうと、体育会系のスポ根(私「なんでできないんだろう?」先生「根性が足りないからだっ!」)みたいになってしまって、やり方がわからなる人はさらりとやってのけることを、わからない人は永遠に前に進めないことになってしまうわけです。

そこで、まず、そもそも英語を操れる能力って?って考えてみます。
で、それを思考能力身体能力にわけてみます。

1. 思考能力 (1) リアルタイムで発揮する力*観察力*分析力*判断力(2) じっくり発揮する力*記憶力2. 身体能力*聴き取る力*発話する力*身体表現する力

世間一般では、語学力って、「記憶力、聴き取る力、発話する力、身体表現する力」だと思い込んでる節がありますが、実際に言語を操れるようになるためには、3つの思考力が大切だと思います。

 

例えば、思いつくままに列挙すると、


1. 思考能力


*観察力
ネイティブがどんな状況でどんな言い回しをどんなジェスチャー・表情でしているか、その背後にある個々の心理や社会状況、文化的慣習は何かを観察して気づく力。

*分析力
違う状況で同じような表現に出会ったとき、同じ状況で違う表現に出会ったときなどに、何が共有して何が相違しているのかを分析して理解する力。

*判断力
これまで得られた経験に基づいて、とっさに適切な言い回しを選択し、もしくは応用して表現する力。

*記憶力
語彙や文法、言い回しとその使い方を覚える力。

 


2. 身体能力(1.の思考力に基づいて自分の母語以外の文化や社会状況、音韻体系を理解した上で発揮する力)


*聴き取る力
カタカナに直すことなく、音素を聴き分け、単語に変換して脳みそに伝達する力。

*発話する力
その言語の話者の流儀を再現して、発音し、文章を形成して会話を成り立たせる力。

*身体表現する力
ジェスチャーや表情で表現する力。

 

*     *     *     *     *

って感じでしょうか。
これら全部の力には、先天的な部分と努力で後天的に得られる部分がありますね。

特に、記憶力+2.身体能力は、赤ん坊と一緒で、ひたすら真似する、練習する、とにかく覚えるってのが必要だったりする部分で、日本人はこれが「語学力」だと思い込んでしまっているのではないでしょうか。

ただ、当然、これら「記憶力、聴き取る力、発話する力、身体表現する力」には先天的に個人差があって、得意な人と苦手な人がいるはずです。苦手な人は、1.と2.がセットで発揮されるということをしっかり自覚して、特に1.を意識的に訓練していくと、2.の訓練が楽しくなるのではないだろうか……というのが、今回私が立てた仮説です。

いずれにせよ、母語以外の言語を操れている人たちが無意識に使っているであろう力を、分析して考えてみました。上記それぞれの力について、自分に何が足りていて何が足りていないかを分析してみるのが言語上達への近道かも知れません。

NLPの「学習の5段階」を援用すると、
「1.無意識的無能(知らないしできない)」
の状態から、
「2.意識的無能(知っていてもできない)」
という状態になるために、各能力について意識的に練習し、
「3.意識的有能(考えるとできる)」
にまでなりたいね。で、それを習慣化すると
「4.無意識的有能(考えなくてもできる)」
までは行けるね。そして、その先には、
「5.無意識的有能に意識的有能(自分が無意識にやっていることを意識的に人に教えられる)」
状態が待っているよ、ということなのでしょうね。

ワークショップ成果物の模造紙写真を報告書用に見やすく加工する方法

【ワークショップ成果物の模造紙写真を報告書用に見やすく加工する方法】

普段はこのような投稿は書いていないのですが、意外とファシリテーター仲間にニーズがありそうなのでまとめてみます。

【ワークショップ成果物の模造紙写真を報告書用に見やすく加工する方法】
(左:加工前の写真 右:加工後の写真)

ファシリテーターを職業にしていると、ワークショップや会議が終わった後、参加者の思いの詰まった模造紙がたくさん手元に残ります。
大抵は写真を撮って記録として保存しておきますが、その写真を印刷すると、付箋紙などに書いてある文字が見にくかったりします。 特に、ワークショップ結果を報告書にまとめなければならないとき、すべて打ち込み直すとなると大変です。
実は、加工方法のコツを知っていると、簡単な作業で模造紙写真を印刷したときに見やすくする方法があるのでご紹介します。


 

[0.画像加工アプリを用意する]

まずは画像加工アプリが必要です。Photoshopなどは高価なソフトですが、最近では十分な機能を提供してくれるオンラインの無料アプリがあったりしてビックリです。
例えば、ググってみてすぐ出てきた、PIXLR EDITORhttps://pixlr.com/editor/)を使ってみます。

 

[1.開く]

まず、撮影した模造紙の写真を開きます。

[2.ゆがみ補正]

メニュー「編集-自由歪ませ」を選択すると四隅にハンドルが現れるので、適当にドラッグして、模造紙の四隅が長方形になるように調整します。Photoshopでいうと、自由変形とか遠近法ワープの機能ですね。

この時、模造紙の縦横比率を厳密に再現して歪み補正しないと気が済まない方は、お好きに工夫してみてください。ちなみにヒントは、模造紙の縦横比率=788:1091です。

[3.編集可能なレイヤーにする]

編集画面右端の「レイヤー」コーナーの「Background」のところにある鍵🔒マークをダブルクリックして編集可能なレイヤーにします。

 

[4.あかるさとコントラストの調整]

撮影した写真はたいてい暗いかコントラストが弱いので調整して補正します。メニューの「調整-明るさとコントラスト」 を選ぶと調整バーが現れますので、適当にスライドさせて調整します。この場合は明るさは変えずコントラストを強めに設定しています。

 

[5.文字の輪郭をはっきりさせる]

模造紙写真の場合、文字がぼやけて見えることが多いので、文字の輪郭をくっきりさせます。
メニューの「フィルター-マスクのシャープを消す」(←Photoshopでいうところの「アンシャープマスク」)を選ぶと、調整バーがでますので、適当にスライドさせて値を決めます。 ここであまり数値を大きくしてしまうと画像が荒れて汚くなってしまうので、ギリギリの値を手探りで探すことになります。

私はこの機能についてあまり詳しくないし、アプリによって違いがあるようなので、この値については詳説しませんが、私はいつも、量=50〜200、半径=1〜4、しきい値=0〜15ぐらいにしています。

 

こんな感じに変化します。

 

[6.トリミングする]

画面左上のトリミングアイコンをクリックし、余分な部分を切り抜きます。

[7.リサイズする]

報告書を作成するときは、ワードなどを使うことが多いと思います。ワードに貼り付ける画像の解像度は200ppi前後が適当だとされています。
つまり、A4版縦置きの印刷物(横21cm×縦29.7cm)だと、貼り付ける画像の横幅は最大でも18〜19cmですから、使用する画像の横幅というのは、1500ピクセルぐらいあれば十分なのです。
最近のデジカメ等の画素数は膨大ですので、ひとつのワードファイルにたくさんの画像を貼り付けると、容量がとてつもなく大きくなってしまうので、横幅1500ピクセルぐらいにリサイズするのが適切なのです。リサイズは、メニューの「画像-画像サイズ」から実行します。

ちなみに、1枚の模造紙をまるまるA4版報告書に貼り付ける場合を想定して適切な画像の大きさを計算してみました。縦置きの場合「横1417ピクセル×縦1962ピクセル」、横置きの場合「横1417ピクセル×縦1024ピクセル」でした。

 

[8.保存する]

メニューの「ファイル-保存」から画像に名前をつけて保存すれば、できあがり!

できあがりを比較するとこんな感じになります。

【ワークショップ成果物の模造紙写真を報告書用に見やすく加工する方法】

私は、上記の作業をいつもPhotoshopでやっていますが、今回PIXLR EDITORを使ってみたら、インターフェースはほとんど同じなんです。高い料金をAdobeに払う意味がだんだんわからなくなってきました…。